釣り納め～高知県沖の島 ホウドウノクチ 2015.12.29

平成27年の釣り納めに、高知県の沖の島まで行ってきました。狙いはグレ、ほぼ1年振りのグレ釣りです。

久し振りの釣行。忘れ物が無いように午前中から準備する。午後5時30分出発、まるなか釣具四万十店で予約しておいたオキアミボイル6㎏と赤アミ2㎏を受け取り、店先のコンテナとスコップを借りて混ぜ合わせる。沖の島は鵜来島と同じく、Ｖ９などの集魚剤は使えない。また、オキアミもボイルのみと決められているので、オキアミボイルを赤アミと混ぜてまとめたコマセを使うことになる。

午後10時半、宿毛の片島に着く。渡船乗り場に近い岸壁は車で一杯、仕方がないので、少し離れた渡船組合の駐車場に停める。コンビニのおでんでカップ酒を呑みながら明日の釣り場のについて思いを巡らす。午前中の天気予報では海上では北西の風がやや強く波は2ｍ後1.5ｍだったが、その後、やや強くのややが取れて波は3ｍ後1.5ｍに変わっていた。

冬季は北西の風が強い日が多いが、明日も典型的な冬型のようだ。そうしたことも考慮して北西風に比較的強いとされているノコバエ周りの初福渡船を選んだ。ノコバエ周りのポイントの中で、明日の下り潮に良さそうな磯を数件ピックアップしてスマホにメモしておく。しかしながら、沖の島のルールは泊り客優先、多人数優先なので、当日の一人客が希望の磯に上がれることはまずない。アラームを4時にセットして仮眠する。

4時に起床、着替えて準備する。4時半くらいから周りの車からも続々と釣り人が出てくる。

5時初福丸に乗船、屋上のデッキに上がってみたが、風が強いのでキャビンに入る。

5時35分出船、港から出ると船がなかり揺れだす。波しぶきがキャビンの窓を洗いだす。

目を閉じてうとうとしていると、6時30分減速、片瀬港に着いたようだ。ここで泊り客を積んでノコバエに向かう。灯台の東側に廻り込むと波もさほどない。最初はノコバエ3番、キャビンから出てみると風が強い。これは困ったと思うが、ノコバエの西側に来るとほとんど吹いていない。

チョボ、カガリバ、クワンバエ、ノコバエ1番、2番などに順次釣り人を下ろしていく。20人以上いた釣り客が2人になってようやく名前を呼ばれた。ポイント名を聞くと、ホウドウノクチ。事前のポイントチェックで候補に挙げていた磯だ。

しかし磯に上がってみて、その狭さに戸惑う。バッグを置く場所もすぐには見つからない。まごまごしていると、船長からマイクで「岩の割れ目にバッグを入れると楽になるんじゃ」とアドバイス。その通りにしてみると、だいぶスペースができた。

早速仕掛けをセットして釣り開始。竿1本沖にコマセを撒いて様子を見る。潮はゆっくり右手に流れているが、ふらふらしている感じ。何投目か、浮きがきれいに入り、小気味いい引きで上がってきたのはイサキ。その場では小さく見えたが、帰って測ると36センチとまずまずの良型。本命のグレではないものの、数匹釣れれば十分な土産になると頑張るが、その後は釣れない。9時過ぎ、そろそろ弁当船が来るかなあと思っていると、目の覚めるような当たり、浮きが十分入ったのを確認して合わせるとずしっという重み、竿が満月に絞り込まれる。しかし次の瞬間、竿が跳ねた。針外れかと思ったら最悪の道糸の高切れ、浮きも失ってしまう。ちょうど、そこへ弁当を持って船が来た。船長によれば、今のところどこもパッとしないとのこと。磯替わりせず続行することにする。

浮き下を深めに取って流していると、もぞっと浮きが入った。合わせると手応えあり。魚が足元に向かってくる。竿を沖側に倒して入られまいとするが、根に潜られて動かなくなってしまった。糸を緩めてしばらく待って引っ張る、これを繰り返していると、やがて魚が出てきた。カサゴだ。抜き上げようとしたが意外に重く、玉網で掬い上げる。

その後、釣れそうで釣れない時間が長く続く。それでも天気は最高、風も時折吹いてくるだけでさほど問題ない。前方にはノコバエや大小島が一望できる。右手には大きな洞窟があって、波の音が洞窟の奥から響いてくる。なかなか雰囲気のある磯だ。後はグレが釣れてくれればいうことないのだが。

そろそろ弁当でも食べようかと思っている時、浮きがクーンと入っていき、合わせるとズシンと竿に乗った。グレと確信するが、姿が見えたら白っぽい。グレじゃない、何かなあと玉網で掬ってみると見たことのない魚。持っていた本をみると、クロホシフエダイに似ている。しかし、鰭の色が黄色で、決定的なのは黒い紋が無く、その部分が白いことだ。船長にでも見せればすぐわかるだろうとドンゴロスに入れる。

結局この後は何も釣れず、14時35分、迎えの船に乗船。

本日の釣果は

36センチのイサキ

カサゴ、29センチ

38センチの？、インターネットで調べた結果、フエダイと判明。非常に美味な魚とのことだった。

フエダイは刺身とあらの味噌汁、イサキは塩焼き、カサゴは煮煮付けでおいしく食べた。

本命のグレの顔は見られなかったが、楽しい釣り納めだった。